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モニタリングセミナー 報告書

セミナー報告概要

日時
令和6年6月15日(土) 基礎編 9:30~12:00 応用編 13:30~16:00
開催場所
名古屋市立大学 3階大ホール
参加者
基礎編:184名 応用編:134名

日本手術看護学会東海地区セミナーへのご参加ありがとうございました。
今回のセミナーは「明日からできる! 手術室のモニタリングとアセスメント」をテーマとして開催いたしました。基礎編では、三部構成として東海地区手術看護認定看護師 小島和明先生、長島孝行先生、中嶋祥寛先生より、応用編では聖路加国際病院 周麻酔期看護師チーフ 吉田奏先生より麻酔科視点で見る患者管視として基礎編を踏まえより具体的な事例を通して講義をして頂きました。
手術看護の知識・経験共に豊富な講師からの講義により、アンケート結果からも多くの参加者から満足できる内容であったと評価を頂き、明日から実践に活かすというご意見も多く頂きました。
今後とも皆様のご期待に沿えるよう、実践に役立つ内容のセミナーを企画運営していきたいと思っております。

日本手術看護学会 東海地区幹事一同

基礎編アンケート結果

参加者
184名
アンケート回答数
152名(回収率 82.6%)

1.看護師経験年数を教えて下さい(152件)

2.手術室看護経験年数を教えて下さい(152件)

3.当セミナーをどのように知りましたか(152件)

4.目標1)「手術室で行うモニタリングとアセスメントの基本を知る」は達成できましたか(151件)

講義3つ共通しての「非常にできた」(コメント47件)「できた」(コメント62件)理由

  • 3者ともに分かりやすい資料と話し方、言葉で説明がわかりやすかった
  • 体温、呼吸、循環とそれぞれ項目ごとに見るべきポイントを学ぶことができ、理解を深めることができた
  • モニタリングのそれぞれの意味・根拠を知り、基本からわかりやすく学び理解できた
  • モニター管理とその情報から患者の状態をアセスメントして看護をする必要性を感じた
  • 手術室に特化したモニタリングやアセスメント方法を学ぶことができた
  • 麻酔導入時のモニタリングの大切さが理解できた
  • アセスメントしたらどう動くべきかまで教えて頂けたので、より実践に活かすことができると思った
  • トラブルが起きた時の対応を知ることができて今後の看護に活かせると思った
  • 明日から活かし、実践できる内容であった
  • 新人指導に根拠ある指導ができる自信がついた
  • 基本を理解すると日々の疑問が解決する手助けになった
  • 講師が看護師だったので、わかりやすかった

5.目標2)「換気とガス交換に必要なモニタリングとアセスメントを知る」は達成できましたか(151件)

「非常にできた」(コメント32件)「できた」(コメント57件)理由

  • 換気分野は苦手であったが、基本的な知識を身につけることができた
  • 外呼吸、内呼吸などの解剖的な知識は知っていたがその知識から術中モニタリングへのアセスメントに繋げる事を学べた
  • ガス交換と換気に分けて考えることで理解しやすかった
  • カプノメーターの波形の見方が今まで苦手だったが、読み方や異常値発見について理解できた。普段の疑問が解決した
  • パルスオキシメーターについて学びを得た
  • 異常に気づくだけではなく、状況を理解し、アセスメントして対応していくことが大切と感じた
  • DOPEという新しい指標を知ることができた
  • DOPEについて、もっと詳しく勉強して、実践できるようにしたいと感じた
  • 換気での急変はすごく焦るが焦ったとしてもDOPEを意識して観察を行えたらいいなと思った。

「できなかった」「非常にできなかった」理由を教えて下さい(2件)

  • 自分の苦手な分野でやっぱり難しいなと感じた、今後も勉強していきたい
  • もう少し淡々と話してくれる方が聞きやすい、自身の感想が多い印象

6.目標3)「循環動態に必要なモニタリングとアセスメントを知る」は達成できましたか(151件)

「非常にできた」(コメント39件)「できた」(コメント51件)理由

  • 苦手分野だったが分かりやすかった 苦手意識が少し減った
  • 基礎的な部分から教えて頂き分かりやすかった。手術室以外でも使える講義内容で非常に勉強になった
  • 基準値や用語の説明があってわかりやすい Aラインやショックの初見を詳しく知れてよかった
  • 循環は難しいと自分の中で思っていた。今日の講義をもう一度振り返り、もっと理解を深めていきたい
  • 循環というのは何かを知れ、また臨床で使えるような方法も知ることができた
  • 血圧が変動するメカニズムを知ることができた
  • 平均血圧の意味がわかった ABPの見方が分かりやすかった
  • 1回拍出量の知識を元に、循環とくに還流について理解した
  • Aラインの波形のアセスメントを苦手としていたため、頂いた資料をもとに学習を深めたいと感じた
  • Aラインの波形は今まで何となくこんな波形が出ていればいいと思って見ていたが、波形から数値として明らかに表示されていない情報もよみとることができると分かり今後しっかり見て考えたいと思った
  • 少し理解はできました。 でもまだ前負荷あたりが怪しいので本やネットでみて勉強し理解を深めたい
  • モニターで観察する際に細かいところまで気をつけて観察していきたいと思う内容だった
  • 血圧や心電図についてもっと知りたくなった
  • フロートラックについても詳しく勉強しようと思えた

「できなかった」理由を教えて下さい(コメント5件)

  • 少し難しかった  病態は難しかった 一年目にはやや難しかった
  • 循環器においては自分が苦手とする分野のためまだまだ知識量が足らないと感じた
  • スライドがない内容もありついて行けなかった。

7.セミナー開催時間はどうでしたか(152件)

理由(コメント37件)

  • 途中休憩があり集中力の持続時間的によかった
  • 面白い、もっと学びたいと思える時間だった
  • 各論、ポイントを絞って講義された
  • 端的に講義をして下さり、メリハリがあった
  • 三部構成だったため、適切に感じられた。セッションごとに講師が変わりそれぞれ集中して聞くことができた。
  • 時間配分が適切だと思った
  • スライドをもう少ししっかり見たかった
  • もっと詳しく聞きたい部分もあった
  • 講義の時間が短いので早足で進みメモが追いつかなかった
  • 朝が少し早い

8.セミナー会場はいかがでしたか(151件)

理由(コメント41件)

  • アクセスが良い 駅から近い 名古屋に行きやすい
  • アクセスが少し悪い 自宅から遠い 名古屋駅から遠い 場所がわかりにくい
  • 階段状でスライドも見やすく声もききやすかった 記入できる机もあり良かった
  • 側面にサブモニターがあって見やすかった
  • 清潔 きれい 座り心地が良い 環境が良い
  • 寒かったが、空調を整えてもらえた
  • 気温もちょうどよく、音声、画面も見やすくストレスなく講義を受けられました
  • 左右、前後が狭い。

9.セミナー開催時期はいかがでしたか(151件)

理由(コメント37件)

  • 外回り看護について勉強を始めた頃だった
  • 職場や業務内容に慣れてきて、より詳しい知識が欲しくなってくる時期
  • 2年目に入り外回り業務も増え、より一層術中モニタリング知識が必要となった
  • 2年目になってすぐだったため、もうワンステップあげたいと思っていた
  • 3年目になって1年目の指導をメインでついているが、人に教える時に自分自身も分かってないことが多かったので、これから一年目を教育していくうえでこの時期に基礎を培っていく意味でいいと思った
  • 異動して4ヶ月弱の疑問がたくさん出るタイミングでセミナーに参加できてよかった
  • 新年度が始まって、新人教育もひと段落し、自己研鑽に意識が向いた時期であった
  • 土曜日は参加しやすい
  • 4月5月は職場的にもバタバタするが、6月は自己研鑽できる時間

10.セミナーに参加していかがでしたか(152件)

「非常に良かった」(コメント27件)「良かった」(コメント20件)理由

  • 勉強になった。 知らない知識を補うことができた。 知りたい内容ばかりだった。
  • 知識が深まり仕事が楽しくなりそう
  • 外回り業務が増えてきた今のタイミングで、アセスメントをするための知識を身につけることができた
  • 明日から実践できる内容だった。 日々の看護に役立てる内容ばかりであった 
  • 認定看護師の方から現場で役立つ知識を得ることができた
  • コスパが最高だった
  • モチベーションアップにつかながったため。 充実感を得られた
  • 知識が増えて手術室看護に対する意識が高まった
  • 普段自分の病院では麻酔関係の勉強会はないため色々知ることができた

11.今後開催するセミナーに関して、希望するテーマがあれば教えて下さい(32件)

  • 麻酔関連(腰椎麻酔看護 薬剤 導入介助 挿管・抜管 など)
  • 輸液の必要性 麻酔中の管理
  • 心電図、血ガス
  • モニター観察とアセスメントの記録について
  • 体位固定(圧迫による神経・皮膚損傷の予防など)
  • 手術中の褥瘡予防
  • 体温管理 
  • 急変対応(術後出血、心停止、アナフィラキシーや局麻中毒などの事例を踏まえたリアルなシミュレーション)
  • 心臓血管外科(人工心肺 外回り 麻酔など)
  • 整形外科(人工関節 髄内釘 骨接合
  • 疼痛管理
  • 局麻での患者とのコミュニケーション、不安の軽減、緊張の和らげなど
  • 周術期の意思決定支援について、手術室看護師が関われることについて。
  • 手術室における医療安全KYT
  • Z世代の教育
  • 題材は基本だったが、セミナーの講義は特定看護師ならではの目線が多く応用編のように感じた。低学年向けのセミナーや高学年向けのセミナーなどニーズに合わせて選択できるようになったら嬉しい。

応用編アンケート結果

参加者
134名
アンケート回答数
97名(回収率 72.4%)

1.看護師経験年数を教えて下さい(97件)

2.手術室看護経験年数を教えて下さい(97件)

3.当セミナーをどのように知りましたか(97件)

4.「麻酔の影響を考慮したモニタリングとアセスメントを知る」は達成できましたか(97件)

「非常にできた」 (コメント15件) 「できた」(コメント28件)理由

  • 基礎編の内容をもとに、応用編で具体的な症例を通してモニターの見方、アセスメントについて学ぶことができた
  • オペの流れに沿ったモニタリングの推移・麻酔管理が理解しやすい
  • 波形の種類から意味を理解することができたので、麻酔科の先生が何をモニタリングしているのかを学ぶことができた。
  • 数値の裏にある生理を理解することで、モニタリングとアセスメントの視点を深めることができた。
  • モニタを見るだけでなく、患者からも情報を得ることが大事だと改めて勉強できた
  • 麻酔を使うことで患者に及ぼす影響を考えることは大切であるか、その元に患者の基礎疾患が土台にあることを知った
  • 機器の数値をみるのではなく患者をみることを頑張ろうと思えた。また、急変時に患者に触れることを躊躇しないようにしたいと考えられた。
  • 生理学の理解を深める事ができた。
  • 脳波の仕組みと見方が実戦に活かせると思った
  • BisやTOFの見方がわかった
  • 応用のため難しい内容も多かったが、原理やエビデンスを含め学ぶことが出来た。イラストや実際のモニターを示していただいたことにより理解がしやすかった。
  • ラパでの手術時の体位変換の際、血圧の変動に注意しないといけない事や、低頭位やビーチチェアなどではポイントとする臓器への血流量などを考えて麻酔管理を行わないといけないことが印象的だった
  • 応用ということもあり、難しいと思う内容も多かったため、もっと実践、勉強し理解できるように経験していきたい
  • 少し難しい内容でもあったが、とても分かりやすかった。余談があったおかげで、イメージができてわかりやすかった。

「できなかった」理由 (コメント6件)

  • 1年目には難しかったですが将来の知識になればと思います
  • 少し自分には難しい症例だったため、自己学習が必要だと思った
  • 資料を見れば言いたいことはわかるが、話している内容、言い回しが難しく理解出来なかった。

5.セミナー開催時間はどうでしたか(97件)

コメント(16件)

  • 最後まで集中でき聞きやすい時間であった
  • 途中時間の都合で端折ったところもゆっくり聞きたかった

6.セミナー会場はいかがでしたか(97件)

コメント(14件)

  • アクセスが良かった
  • 机があり、記入ができた
  • 会場入り口がわかりづらかった
  • 快適な環境
  • 会場はきれいで見やすく良かった
  • 階段上で見やすかった
  • しっかりしたテーブルが欲しかった
  • 飲水できたのがよかった

7.セミナー開催時期はいかがでしたか(97件)

コメント(12件)

  • 自己研鑽しやすい時期だから
  • 参加しやすい時期であった
  • 新年度で後輩に自信を持って教えられる
  • 外回りに入る時期だったので丁度良かった
  • 基礎編の後に応用編を開催されたため、自身の向上と後輩指導の参考になり良かった。

8.セミナーに参加していかがでしたか(97件)

「非常に良かった」理由(コメント15件) 「良かった」理由(コメント11件)

  • 実際の事例を用いて値を見てみることでイメージがつきやすかった
  • いままで何気なく見ていたモニターもアセスメントへつなげられそう
  • 勤務中は中々麻酔科の人に聞くことはできないため、セミナーでゆっくり聞くことができてよかった
  • 脳波について先生には聞けなかったので、詳しく聞けてよかった
  • 麻酔科の視点は興味があるが、麻酔科医ではなく周麻酔期看護師のセミナーが聞けたことが良かった
  • 患者に触れることの大切さをしれた
  • 明日から役にたつ 明日からのモニタリングに生かせる 現場の看護に活かすことができる
  • こういうことは先輩からはあんまり教えてもらえないし医師に聞いても説明がわかりにくかったりするし、本を読んでも難しかったりするので会得が大変なので、セミナーで分かるように教えてもらえてよかった
  • 日々の勉強する意欲を沸かせるきっかけや、改めて患者目線で業務にならないような意識をする再認識する機会になった
  • 当たり前なことを意識するのと、しないのと全然違うなと実感した。麻酔科目線でとても知れて良かった!

「悪かった」理由(1件)

  • 理解出来なかったから。

9.今後開催するセミナーに関して、希望するテーマがあれば教えて下さい  (18件)

  • 心電図のポイント
  • BisやTOF
  • 術中の体温
  • 輸液や輸血
  • 心不全糖尿病腎不全などリスク患者の手術の輸液管理
  • 体位作成 体位と手術時間身体損傷リスク予防
  • 体位による術中の観察やモニタリング方法
  • 疼痛管理
  • 術前、術後の管理
  • 術中急変対応
  • 心臓血管外科の器械だし
  • 術前〜術後訪問についてなど。
  • 自家麻酔で、外回りが出会うトラブル時の対応について、
  • 脊椎麻酔についてもう少し詳しいもの 病院の特性上脊椎麻酔が多いので
  • 他施設での麻酔の実際を垣間見られるような、専門家のセッション。
  • 特定看護師や周手術看護師の術中麻酔維持について